不登校から定時制高校へ。千葉県の3部制定時制高校を、2校ご紹介。
- 2020.02.02
- 定時制高校

千葉県の県立高校の定時制は、18年度からすべて単位制となりました。
単位制という事ですので、留年がありません。
千葉県の3部制定時制高校は、次の2校のみです。

1.千葉県立松戸南高校
午前部・午後部・夜間部の3部制のこの学校。単位制です。
平成18年より、三部制定時制の課程が千葉県で最初に設置されました。全国で最初の全日制普通科と三部制が併設された学校となりました。
平成23年4月の入学生を最後に、全日制は生徒募集が停止され、平成25年に千葉県唯一の、3部制定時制の独立校となりました。
4修制では、4年で卒業できます。
3修制では、他の部の時間帯の授業をプラスして、74単位以上を修得することで、3年で卒業が可能です。
中学時代に、不登校だった生徒が多い学校です。
独自の学び直しカリキュラムがあります。
国語・数学・英語では習熟度別授業を1年生2年生で実施しています。また選択科目では、少人数制授業を実施したり、実技では複数の教員(チームティーチング)での授業を導入しているのが特徴です。
場所は、松戸市紙敷で、JR武蔵野線の東松戸駅・北総開発鉄道の東松戸駅、秋山駅から徒歩10分。
また松戸駅からバスが出ており、松戸南高校入口下車 徒歩10分。

2.千葉県立生浜(おいはま)高校
生浜高校は、全日制と3部定時制があります。
3部定時制は、午前部・午後部・夜間部の3部制。2学期制で単位制。現在6クラスあります。
他部を履修することで6時間分の授業を受けることができます。
この学校独自の「不登校回復プログラム」があります。
これは3段階に分かれており、①登校できている場合②登校することがきつい場合③登校できない場合 での、3段階での対応をしてくれます。
ソーシャルスキルトレーニングを実施したり、教室に入れない場合は「ライトルーム」という安心できる場所が用意されています。
また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの相談室が設置されています。
欠席が続いている子供や保護者のために特化したホームページが用意されています。事務連絡だけではなく、おススメ本や気持ちが楽になる考え方などの情報を発信してくれるようです。
「今日も学校に行けなかった。」と気持ちも孤立してしまいがちですが、様々な情報を発信してくれるため、学校と繋がっている実感もわきますし、子供はもちろんのこと保護者としても「繋がっている」という安心感があると思います。
この様な、3段階のサポートと6つのプログラムがあるのが特徴です。
場所は千葉市中央区。
最寄り駅が浜野駅から徒歩15分~18分、蘇我駅から徒歩34分、八幡宿から徒歩39分の場所に位置します。また、バス停塩田より徒歩7分です。
まとめ
起立性調節障害の方や、朝起きるのが苦手な方など3部制の高校は、自分のスタイルに合わせて通いやすいかもしれません。
この2校は独自のサポートがあるのが特徴です。
千葉県内にある17校の定時制高校の中で、この2校だけが3部制です。
ご自分に合った学校が見つかる事を、願ってます。
千葉県の定時制高校には、普通科以外にも商業科や機械電気科、建築科などを設置している高校があります。個別でのご相談も受け付けております。
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