不登校から定時制高校へ。定時制高校の三修制・定通併修制度を、ご存じですか?千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県の定時制高校をご紹介。

不登校から定時制高校へ。定時制高校の三修制・定通併修制度を、ご存じですか?千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県の定時制高校をご紹介。

現在の定時制には、色々なスタイルがあります。

以前は夜間定時制しかありませんでした。現在は、3部制をとっている学校や、昼間定時制、昼夜間定時制なども増えてきました。

また、単位制、学年制など学校のホームページやパンフレットを見ると記入があったり、2学期制や3学期制など学校により特色があります。

ここでは、三修制についてどのような制度なのかお伝えしたいと思います。

定時制の卒業条件とは

まず始めに、定時制高校の卒業条件をみてみましょう。

3年以上在籍し、必履修科目と25単位以上の専門科目の履修を含め、習得単位74単位以上で卒業認定となります。

この条件をクリアするには、通常定時制の一日4時間の授業を4年間受けないと単位が取得できません。

そこで、この条件を3年間でクリアにして卒業を可能にする制度が、三修制です。


三修制とは。

努力をすることで、4年間で卒業する条件を3年間でクリアして卒業することです。

では、どうすれば3年間で卒業することができるのでしょうか。

通常の一日4校時の授業では、一年間でとれる単位は決まっているので卒業には4年間がかかります。

しかし、この4校時にプラスして(学校により多少異なりますが)、0校時と5校時の授業を受けることで単位を取得し3年間で卒業することができる制度です。

学校によっては、高校卒業程度認定試験の合格資格試験の取得ボランティア活動、高大連携、高校間連携等で単位にかえることができます。

工業高等学校では実務代替といい、勤労が工業科目と密接だと認められた場合は単位にかえることができるようです。

また、通信制の高校と連携していて定通併修制度を使って取得する事も、学校によってはできます。

千葉県の三修制の定時制高等学校

千葉商業高等学校、船橋高等学校、市川工業高等学校、東葛飾高等学校、佐原高等学校、瑳(そさ)高等学校、東金高等学校、長生高等学校、長狭高等学校、松戸南高等学校、生浜高等学校です。

東京都の三修制の定時制高等学校

三修制・・・都立桜町高等学校、砂川高等学校、総合工科高等学校、立川高等学校、農産高等学校、東久留米高等学校、一橋高等学校、福生(ふっさ)高等学校です。

三修制という言葉は使ってませんが、3年で卒業可能な学校・・・

八王子拓真高等学校、稔ケ丘高等学校、六郷工科高等学校、六本木高等学校です。

神奈川県の三修制の定時制高等学校

三修制・・・伊勢原高等学校、磯子工業高等学校、神奈川工業高等学校(定通併修)、希望が丘高等学校、横須賀総合高等学校です。

三修制という言葉は使ってませんが、3年で卒業可能な学校・・・

神奈川県立川崎高等学校、川崎市立川崎高等学校、川崎市立橘高等学校、茅ケ崎高等学校(定通併修)、横須賀高等学校、横浜市立横浜総合高等学校、向の岡工業高等学校です。

埼玉県の三修制の定時制高等学校

埼玉県にもたくさんの定時制高校があります。私の調べでは、三修制の制度がある高等学校は見つかりませんでした。

定通併修制度とは。

それでは定通併修制度とは、一体どのような制度でしょうか。

この制度は、学校が指定する通信制高校の授業を受講することで単位を取得する制度です。

併修制度をつかっている千葉県の高等学校

県立船橋高等学校や東葛飾高等学校、佐原高等学校、瑳高等学校、東金高等学校、長生高等学校、長狭高等学校の7校です。

いづれの学校も、千葉県立大宮高等学校通信制を受講して申請することで、定通併修制度を使う事ができます。

併修制度を使っている東京都の高等学校

立川高等学校は、砂川高校の通信制または新宿山吹高校の通信制を受講して申請することで、この制度を使うことができます。

併修制度を使っている神奈川県の高等学校

神奈川工業高等学校は、県立横浜修悠館高校の通信制の一定の教科・科目を履修し、修得した単位を卒業単位として認定します。またこの学校は、学校間連携を行っており、 本校に在籍しながら、神奈川総合高校の一定の教科・科目を履修し、修得 した単位を卒業単位として認定します。

茅ケ崎高等学校は、通信制の授業も本校の教員が行うので、細かい指導が受けられます。この制度を利用するかは、入学後に決めることができます。 

併修制度を使っている埼玉県の高等学校

見つかりませんでした。

まとめ

三修制の制度を利用すれば、3年で卒業できます。ご自身やお子さんに合った学校や制度を利用すると良いですね。

三修制があっているのか、それとも夜間がよいのか迷われている方もいらっしゃるかもしれません。また、定時制か通信制か迷われている方も。

そのような時は、個別に匿名でのご相談を受け付けております。

一緒に考えていきましょう。