アパシー・シンドローム(無気力症候群)って知ってますか?不登校の関係やゴールデンウィークとの関係は?

アパシー・シンドローム(無気力症候群)って知ってますか?不登校の関係やゴールデンウィークとの関係は?

皆さんは、アパシー・シンドロームやアパシー症候群という言葉を、聞いた事がありますか。

聞いた事がない方も、燃え尽き症候群やスチューデント・アパシー(大学生の無気力症候群)は聞いた事があるかもしれません。

ストレス社会・受験戦争でアパシー・シンドロームに陥っている方がいると、近年注目を集めています。

アパシー・シンドロームとは?

今まで意欲的に勉強をしたり、就職活動をしてきた人、仕事をしてきた人が、受験に受かったり無事就職した後、或いは異動等で新環境になった直後に、目標を見い出せずに突如無気力・無関心になる事を言います。

精神病というよりは、むしろ神経症に近いという報告があります。退却神経症とも呼ばれています。

アパシー・シンドロームの特徴は?ゴールデンウィークとの関係は?

特徴は無気力になってしまう事ですが、勉強や仕事など「やるべき事」以外の自分の興味がある事に関しては、気力がある事が特徴です。

そして、無気力な状態を「苦しい」「つらい」と思わない事です。

この点が、うつ病とは異なる大きな特徴です。

アパシー・シンドロームの方は、自身が困り感がないことや興味がある事には気力があるのが特徴です。

そのため、周りの家族にも気づかれにくいため、不登校や引きこもりになってしまう事があるようです。

また五月病は、ゴールデンウイーク明けの「いっとき」だけ無気力になり、学校に行きたくない・会社に行きたくないという感情が芽生えたり、身体的にも倦怠感が出たり体調が悪い状態が続くことです。

アパシー・シンドロームは、この状態が「長期的に」続く事です。

五月病よりも、深刻です。

どんな人がなりやすいの?

真面目な人や優等生、完璧主義の人に多く見られます。

特に10代後半~20代前半の男性に多いようです。

不登校とアパシー・シンドロームの関係

「特徴」の所で書きましたが、アパシー・シンドロームに陥った人は、不登校・引きこもりになる方が多いという報告があります。

また不登校児には、無気力な様子がうかがえる事が多々あり、そこからなかなか抜け出せない方がいます。

どうすれば治るの?

アパシー・シンドロームの方は、自身が困り感がないことが特徴と書きました。

困り感がないため、専門家にかかろうとは思わなかったりかかったとしても、長続きしない事が多いようです。

必要に応じて医療機関を受診したり、専門家に相談することはもちろんですが、今の自分ができる事を、小さい所から目標を立てて行動してみることで、自分自身を認めていきましょう。

治るには時間がかかるようなので、早期発見が大切になってきます。

まとめ

ストレスが多い現代社会。

受験戦争がどんどん激しくなっている現在、受験後のお子さんの様子に気をつけていかなければなりません。

特に入学後は、要注意です。

また新環境になった時も、様子に気をつけましょう。

無気力な状態でお困りの方は、匿名での電話相談を受け付けております。