オンライン学習での孤立感の要因と対策は?

オンライン学習での孤立感の要因と対策は?

こんにちは。前回書いた記事の中で、オンライン学習での孤立感について詳細を書きます。要因を知る事で、対策を講じる事ができます。

オンライン学習をしていると、学校では今どのあたりの学習をしているのだろうか、自分の学力は今どのくらいなのか、はたまた、この勉強方法であっているのだろうか・・・と不安になる事があるかもしれません。

そこで、まず最初にオンライン学習での孤立感について書きます。

オンライン学習での孤立感の正体とは?

  1. 仮想空間の非対面性  オンライン学習では、教室や校舎の雰囲気がなく、他の生徒との対面が限られます。これが孤立感を増幅させる一因となります。皆の学習の進みぐあいがわからない事や、本当にこのペースで勉強していて、大丈夫なのか、学力はあがっているのか・・・一度不安になると深みにはまってしまいます。これは早めの対策が必要です。
  2. コミュニケーションの不足  伝統的な学校環境ではクラスメートとのコミュニケーションが日常的でしたが、オンライン学習ではそれが難しくなり、孤独感が生じやすいです。スマホ等が普及しておりますが、不登校だとなかなか学校の友達とSNSで連絡をとる事を控えてしまいがちです。
  3. 非言語コミュニケーションの欠如  非言語的な要素がオンライン学習では制約されるため、感情や意図が効果的に伝わりにくくなり、相互理解が難しくなることがあります。

心理的なサポートの重要性について

  1. オンラインカウンセリングの活用   孤立感に悩む不登校生徒に対して、オンラインカウンセリングが非常に有益だと思います。心理的なサポートを提供し、感情を共有する場を提供することで、生徒が安心感を得やすくなります。誰かに話や気持ちを聞いてもらえる事で、安心感をえる事ができます。
  2. オンラインコミュニティの構築  学習者同士がオンラインプラットフォームで交流できるコミュニティを構築することが重要です。フォーラムやグループチャットを通じて、生徒がお互いにサポートし合える環境を整えます。
  3. 定期的な進捗チェック  先生やカウンセラーが生徒の進捗を定期的に確認し、問題が発生した場合に迅速かつ適切に対応することで、孤立感を軽減できます。保護者様でも大丈夫ですので、ぜひどのくらい進んでいるのか、学習面での悩みはないのか、話す事が可能である状態なら、そうだんにのってあげましょう。アドバイスは良いですが、強制的にこれをやりなさい、これをやらなければならない・・・という事が増えると、苦しくなってくるので、言動には十分に注意しましょう。また、可能なら今後の学習計画をおおまかな1年計画、そして半年計画、出来そうなら月単位、週単位でできると、良いでしょう。無理な時間割はかえって逆効果になるので、一方的に提示はせず、お子様と保護者様と一緒に考える事が、重要です。「自分で考えてきめた」という経験は、自己決定をしたから達成しようという気持ちが沸きやすくなり、前向きに取り組めるようになります。あくまでもお子様主体がよろしいでしょう。一年後にはこれだけが出来るようになっていると客観的に視覚として見えるので、自己肯定感にも繋がり、また安心して学習を進められるでしょう。

まとめ

社会的な孤立感は不登校生徒にとって深刻な問題ですが、適切な心理的なサポートと共に、オンライン学習環境での人間関係の構築が可能です。教育者、カウンセラー、そして生徒自身が協力し合い、新たな学びの体験を充実させることが重要です。