不登校児の登校刺激。本人のためになるやり方は?知りたくありませんか。
- 2019.12.30
- 親の対応


登校刺激は、与えたほうが良いのか迷ったことはありませんか。
「学校に行きなさい。」など登校を促す登校刺激はこの様なストレートなものから、「今日は学校では七夕会があるね。」など学校の事柄を話題に出すものなど、登校刺激には強いものから弱いものまで段階があると思います。
登校刺激は、お子さんの状態により刺激を与える程度(強さ)を変える必要があるでしょう。
というのは、お子さんが敏感になりすぎている場合は、登校刺激をする事によって、かえって不安をあおったり、症状がひどくなる事が考えられるからです。
不安が強くなったり症状がひどくなることで、学校復帰は遠ざかるかもしれません。
しかし、逆にまったく登校刺激を与えないでいると、永遠に学校からは遠ざかる事でしょう。それも考え物です。
どういう状態の時に、どの程度登校刺激を与えればよいの?
一つ前の記事では、不登校には段階があると書きましたのでそれを参照にしてください。
まず、不登校になったばかりの初期は、非常に敏感な時期。ついつい「学校に行かないの?」「今日はテストだよ。」「学校に行かないと、どんどん行けなくなってしまうよ。」と言ってしまいがちです。軽い登校刺激を与えて様子を見るのが良いと思います。
それで、学校に行くようならよいですが、嫌がる場合はそれ以上は言わないようにしましょう。
本格期では、登校刺激を与えないほうが良いかと思います。暴言や暴力が出ている時に学校の話をすると、余計にひどくなる場合があるからです。
学校とは関係のない話題で、コミュニケーションがとれると良いですね。
安定期に入ると、精神的にも落ち着いてきます。外に気持ちが向いてくる時期でもあるので、軽い登校刺激から与えていってもよい頃でしょう。「今日はよい天気だね。」など学校とは関係のない事柄から「もうすぐ行事があるね。」「給食の時間かな。」など、様子を見ながら徐々に学校への話題に変えていきます。
もし、お子さんの反応がよければ一歩踏み込んでみてもよいかもしれません。その話題を嫌がったり避けるようなら、まだ学校の話題をする時期ではないということですから、軽い登校刺激にとどめておきましょう。
回復期では、登校刺激を与えましょう。刺激を与えすぎてはいけないので、あくまでも様子を見ながら行いましょう。

まとめ
登校刺激は難しいですが、不登校の段階をみてそしてお子さんの様子を見て刺激を与えていく事が大切だと思います。
とはいえ、お子さんの状態が当てはまらなかったり、適切な働きかけをしてみたけれども、上手くいかなかったという事もあるかもしれません。
そのような場合にも私の方で、個別にご相談を受け付けております。
一緒に良い方向へむかうように、考えていきましょう。
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