不登校傾向にあるお子さんをお持ちの方。コロナ再開後の登校前に、できること。
- 2020.05.10
- 原因・段階


日本財団「不登校傾向にある子供の実態調査」結果
日本財団が2018年12月に説明した「 不登校傾向にある子どもの実態調査」結果を参照しました。
不登校傾向にある中学生(年間欠席数は30日未満)は、全中学生の10.2%にあたる約33万人で、文部科学省が調査した不登校中学生の数の約3倍にあたるそうです。約10人に1人が不登校傾向です。
学校に行きたくない理由(身体的症状以外の要因)では、「授業がよくわからない」「良い成績がとれない」「テストを受けたくない」など、学習面での理由がみられました。
学びたいと思う環境は、「自分の好きなことを突き詰めることができる」場所、「自分の学習のペースにあった手助けがある」場所、「常に新しいことが学べる」場所などだそうです。
上記の結果から、学習面での理由がみられることがわかりました。
私たちにできること。
現在、外出自粛の中で自宅学習となっております。課題が学校から送られてきたり、オンライン授業を行っている所があります。
体調がすぐれなかったり、勉強でわからない所でつまづいても、すぐ先生や保護者に聞く事ができずそのままになってしまったり、或いはわからないまま進んでいるお子さんがいるかもしれません。
何か、お子さんに困っている事はないのか聞く事は、とても大切なことだと思います。
勉強面で困っていることはないか、わからない所はどこなのか聞く事は、特に大切になってくると思います。勉強が不安で、登校するのを嫌がる事が考えられます。

そのような中で栄養のある食事を与えることや、おやつを用意することは家の中でのお食事タイムが楽しみになりますし、おやつはリフレッシュにもなります。
また、再開後の登校は、不登校傾向にあるお子さんや不登校のお子さんにとっては、いつも以上にエネルギーが必要です。
学校に行くエネルギーとなるように、不安が少しでもとれるようにしたいですね。
ただ、「あれもしなさい、これもしなさい。」「だらだらした生活をしないの」「〇〇してはだめでしょ」などと毎日のように伝えていると、お互いに良いことはありません。
子どもを信じて、少しおおめに見るのもよいかもしれませんね。
ただ、ここだけは譲れないライン(例えば、シャワーは必ず浴びる、就寝は何時にはする、ゲームは何時までならやってよいなど)をお互いに納得してルールを作る事は、必要かもしれませんね。
そして、興味を持ったり楽しんでいることを思う存分にやらせる事も、とても良い事でしょう。

例えば絵を描くのが好きなら、とことん描かせてあげるなど、趣味の幅を広げるには良い機会です。
まとめ
禁止事項をなるべく言わずに子供を信じる事、子供は好きな事が存分にできること、不安事項を一つずつなくしていく事が、その子のエネルギーになると信じてます。
登校再開時に向けて、ほかにもできる事は何かあるのかを考えていきたいと思います。
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