不登校の人数・埼玉県
- 2020.02.27
- 原因・段階


「平成30年度の公立学校における不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を参照しました。
小学校・中学校の不登校生徒数
小・中学校における長期欠席者数は12,362人(10,964人)です。このうち不登校児童生徒数は7,584人(6,506人)で、1,000人当たりの不登校児童生徒数は13.9人(11.8人)でした。
過去5年の傾向として不登校児童生徒数は増加傾向ですが、全国の1,000人当たりの不登校児童生徒数と比べると、低い状況です。
高校の不登校生徒数
高等学校における長期欠席者数は3,217人(3,302人)です。このうち不登校生徒数は2,594人(2,476人)で、1,000人当たりの不登校生徒数は21.8人(20.5人)でした。
過去5年の傾向として不登校児童生徒数は微増傾向であり、全国の1,000人当たりの不登校生徒数と比べると、高い状況です。
高等学校における中途退学者数は1,412人(1,469人)で、中途退学者の割合は1.2%(1.2%)です。
過去5年の傾向として減少傾向にありますが、近年は横ばいです。全国の中途退学率と比べると、低い状況。

いじめの認知件数
小・中・高等・特別支援学校におけるいじめの認知件数は18,259件(12,409件)で、児童生徒1,000人当たりの認知件数は27件(18.2件)です。
特に、小学校におけるいじめの認知件数は14,420件であり、前年度に比べ、4,926件増加。
過去5年で約10.4倍(H26:1,389件→H30:14,420件)になっています。
また、いじめの重大事態の発生件数は23件(21件)であり、いじめ防止対策推進法施行以降最多。
小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は3,509件(2,561件)で、児童生徒1,000人当たりの発生件数は5.2件(3.8件)。
特に小学校における暴力行為は1,821件であり、前年度に比べ557件増加している。
過去5年で約6.6倍(H26:276件→H30:1,821件)になっています。
内容別では「生徒間暴力」が大幅に増加。特に小学校においてはいじめ認知件数の増加と相関がうかがえます。
まとめ
不登校児童生徒数は増加傾向だということが、わかりました。しかし、全国の1,000人当たりの不登校児童生徒数と比べると、埼玉県は低い状況です。
また、小学校におけるいじめの認知件数と、暴力行為が大幅に増加しました。
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