不登校の人数・神奈川県
- 2020.02.26
- 原因・段階


文部科学省「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」が実施されました。
これに基づき、神奈川県教育委員会が「平成30年度神奈川県児童・生徒の問題行動等調査」として独自に調査項目を加え、県内全公私立小・中・高等学校及び特別支援学校を対象に実施した結果を参考にしました。
公立小学校・中学校の不登校の人数
神奈川県は、公立小・中学校長期欠席者数17,427 人 のうち、 公立小学校と公立中学校の不登校が合わせて12,594 人で、前年比884人増加。大きく増加したことがわかります。
さらに、不登校改善率が低下しました。「登校に至る」「好ましい変化が見られた」合計でとらえると、13.2ポイント減少し、49.9%でした。
不登校は、学年が上がるにつれて長期化傾向です。
公立高校の不登校の人数
公立高校は高等学校長期欠席者数 6,920人 。このうち高等学校不登校 生徒数 2,705人で、268 人 増加しました。
中退は2,929人 。前年比9人増加しました。
中退者は、全日制は113人増加。特に高校一年生が増加しました。定時制は7人増加。通信制は111人減少しました。

いじめの認知件数
「学年別いじめ認知件数の推移」を見ると、平成27年度の認知件数のピークは中学校1年生でした。
しかしその後、認知件数のピークが小学校5年生、4年生へと下がっています。
また暴力行為の発生でも小学校3年生、4年生の件数が著しく増加しています。
「小学校3、4年生は、少しずつ自分のことを客観的に捉えられるようになりますが、発達の個人差がまだ見られるため、他者と比較する中で、自己に対する肯定的な意識がもてず、劣等感をもちやすくなるとい った時期です。
また、この時期には、集団活動に参加する中で、集団のルールの意義を理解し、自分たち で主体的にルールを作り、守るようになるといわれています。
他者と人間関係を築いていくことを学ぶこ の時期に、自分の存在を大切に思う自己肯定感の醸成を心がけるとともに、自分の思いを伝え、相手の思 いを受け止めることができるコミュニケーションスキルや、自分の感情をコントロールするスキル等につ いて、重点的に指導することが重要です。 」
と、神奈川県教育委員会は記載しております。
まとめ
小学校、中学校、高校と不登校数が増加していることがわかりました。
また、高校中退者は、全日制・定時制は増加。通信制は減少したことがわかりました。
いじめの認知件数のピークが小学校5年生、4年生へと下がっていることがわかりました。
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