不登校の冬を乗り越えるために~2月の過ごし方~


皆さんこんにちは。2月は、一年の中でも寒さが厳しい時期ですね。この時期、不登校のお子様や保護者様にとって、冬の寒さ以上に心が冷え込むような不安や孤独を感じることがあるかもしれません。しかし、寒い冬のあとには必ず春がやってきます。この時期をどう乗り越え、前向きに過ごすが、その後の歩みに大きな影響を与える事があります。今回は、不登校のお子様と保護者様が2月を安心して過ごすためのヒントになればと思います。

1.自分のペースを尊重する
2月は学年末に向けて学校生活があわただしくなる時期でもあります。そのため、「周りはこんなに頑張っているのに…」と感じることもあるかもしれません。しかし、無理に周囲と比較する必要はありません。不登校の背景や状況は一人ひとり異なります。何よりも大切なのは、自分自身の心の声に耳を傾け、無理のないペースで過ごす事です。
特に寒い季節は、心も身体も疲れやすくなります。心細くもなります。「今日は少しでもベッドから出られた」「好きな音楽を聴いてリラックスできた」「ストレッチができた」など、小さな成功体験を大切にしていきましょう。それが自身へと繋がります。
2.親子のコミュニケーションを深める
冬は家の中で過ごす時間が増える季節です。そんな時こそ、親子の絆を深めるチャンスでもあります。特別なことをしなくても大丈夫です。一緒に温かい飲み物を飲んだり、映画を観たり、ゲームをしたりするだけでもよいのです。
また、子供が不安や悩みを口にしたときは、「どうしてそう思ったの?」と問い詰めるのではなく、「そう感じるんだね」と受け止めてあげましょう。安心感を与えることで、子供が自分の気持ちを少しずつ表現できるようん位なります。
3.小さな目標をたててみましょう
新しい事を始めたり、目標を立てるのに良い時期でもあります。例えば「今日は5分だけ外の空気を吸う」「好きな本を1ページ読む」「簡単な運動をしてみる」といった、手の届く範囲の目標を設定してみましょう。
そして、目標を達成する事で得られる達成感は、自己肯定感を高める一助となります。そして、子供が少しでも前向きな行動をしたときは、保護者様がその努力や過程を認めてあげてください。「頑張ったね」「すごいね」「〇〇ができたね」と言葉で伝える事が、子供にとって大きな励みとなります。
目標は小さくても大丈夫です。無理のない目標を立てて、スモールステップでいきましょう。

4.春に向けての準備を意識する
2月はまだ冬ですが、春はすぐそこまで来ています。この時期に少しでも春を感じられるような事を取り入れてみるのも、よいでしょう。例えば、春らしい色の物を身に着けたり、花を飾ったりすることで気分が変わる事があります。食器を春らしくしたり、春らしいカードや写真を飾ったりするのも、素敵ですね。また、春から新しい目標に向けて準備を始める事も、未来に希望を持つきっかけになります。

まとめ
不登校のお子様と保護者様にとって、冬は決して簡単な季節ではありません。しかし、2月という時期を丁寧に過ごす事で、少しずつ春に向けての一歩を踏み出せるはずです。大切なのは、焦らず、自分たちのペースを尊重しながら進むことだと私は思います。
どんなに厳しい冬でも、駆らなず暖かい春がやってきます。その春の訪れを楽しみに、今出来る事を一つずつ積み重ねていきましょう。あなたとご家族が安心して過ごせる日々を心から応援しています。
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