11月は「教育費」を考えるチャンス ― 中高生の保護者の皆さまへ

11月は「教育費」を考えるチャンス ― 中高生の保護者の皆さまへ

11月になると、街の木々も色づき始め、今年も残りわずかだと実感しますね。

受験や進学を控えるお子様がいるご家庭では、「この先どれくらいお金がかかるのだろう」と不安を感じる時期かもしれません。

実は、11月から年末にかけては、家計と教育費を見直すのにとても良いタイミングです。

中学生・高校生の時期は、学費だけでなく、塾代、部活動費、交通費など、日々の支出がじわじわ増える時期です。さらに高校生になると、大学進学を見据えた費用の準備も始まります。

金額を目にすると、誰でも「とても払えない」と感じるものです。

しかし、焦らなくても大丈夫。教育費は“いまあるお金”だけでまかなうものではなく、**「いつ・どんな方法で準備するか」**を計画することで、無理なく対応できることが多いのです。

見える化

まず取り組みたいのは、家計の「見える化」です。

毎月の収支をざっくりでも書き出してみると、「通信費が意外に多い」「塾代の支払いが年度で波がある」など、気づきが生まれます。

教育費を時期ごとに、整理

次に、教育費を“時期ごと”に整理しましょう。

たとえば中3・高3の年は出費が集中します。高校入学時、大学受験時、入学直後──それぞれに大きな支払いがあります。

そうした「支出の山」をあらかじめ把握しておくと、ボーナスや児童手当の使い道、貯蓄の配分を考えやすくなります。

制度について知る

また、奨学金や教育ローンなどの制度も、早めに情報を集めておくと安心です。特に日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、予約採用が中心。高校2年生の冬から情報を確認しておくと、慌てずに対応できます。

まとめ

11月は、来年度の出費や進路の方向性が少しずつ見えてくる時期です。

このタイミングで一度、家計簿や口座を開いて、「教育費をどう準備していくか」を家族で話し合ってみましょう。

お金の話は、家族の将来を考える良いきっかけにもなります。

「使う」「貯める」「借りる」を上手に組み合わせながら、無理のないペースで進めていけるといいですね。

寒さが増す季節。家で温かい飲み物を片手に、少しだけ“お金の整理時間”を持ってみてください。

きっと、来年の安心につながる一歩になります。