ファイナンシャルプランナーが教える「子育てのお金」シリーズ 第2回:小学生編 ― 教育費が本格的にかかり始める時期 必要なお金と貯蓄
- 2025.09.14
- お金

ランドセル代から塾費用まで、小学生になると教育費が本格化。FP2級が小学生時代に必要なお金と貯蓄方法を詳しく解説します。

小学校の入学準備にかかる費用
小学校入学は大きな節目ですね。子育てに関わるお金は、ランドセルや制服、学用品などで入学準備費用は約10万円。授業料は公立は無償ですが、給食費や教材費、PTA会費などはかかります。
公立小学校と私立小学校では、異なる教育費になります。どの小学校を選択していくのか、子育てとお金は受ける教育や習い事など、選択によって変わってきます。小学校受験をするのか、中学校受験をするのか、それとも高校受験をするのかによっても、子育てに関するお金が違ってきます。
文部科学省の調査によると、公立小学校6年間の学習費は約200万円、私立では約960万円に達します。進学先によって家計の負担が大きく変わるため、ライフプランと照らし合わせて選ぶ必要があります。
習い事と中学受験準備に関わるお金
小学生は、習い事の費用が大きな比重を占めていきます。サッカーやピアノ、プログラミングや水泳など習い事も多岐に渡り、昔と違ってカルチャースクール等では種類が多く見受けられ、友達が習っているから、私も僕も習いたいということも多く、保護者様が予期せずに思いがけない出費になる場合もあります。月1〜2万円が平均的ですが、中学校受験を考える家庭では塾代が年間数十万円以上に膨らむこともあり、他にも年に数度の模擬試験代、休日は長時間塾に行く場合では、昼食代やお弁当など費用がかかっていきます。塾合宿も定番ですので、一回夏合宿に参加すると数十万円、それが冬合宿も春合宿もとなると、どんどん雪だるま式に膨らんできます。特に3年生以降は費用増を見越したお金の準備が必要です。
お小遣いで学ぶ金融教育
この時期は「お金の使い方」を学ぶチャンスでもあります。日本ではお金の教育は学校ではやらない所が多いですが、小さい頃からの金融教育は、とても大切と感じています。様々な節約していく場合でも、お母様あるいはお父様お一人だけが頑張っても、上手くいかない事があります。家族みんなで取り組むことが良いでしょう。お金の使い方がわかると、大切にしようという意識が芽生えますし、子育てにはこれほどお金がかかっているんだと実感できることに繋がるでしょう。学年×100円などのルールを設け、決して押し付けるのではなく、家族で話し合い互いに納得をしてからお小遣いの金額を決めていきましょう!お小遣いで「使う・貯める」を実体験させると良いでしょう。
児童手当を確実に教育費へ
15歳まで支給される児童手当は、総額で約200万円と言われています。消費せずに教育資金として積み立てる事が出来れば、中学以降の子育ての費用増に備える事が出来ます。長期的視野で、計画立てていきましょう。
まとめ
どこの学校に進学をするのか、習い事は何をいくつ行うのか、兄弟の人数、塾には何年生から通うのか、ご家庭によって様々です。また、お子様には金銭感覚を小さい頃から養うことなど、色々と考慮して人生設計図を立てていかなければなりません。その中で、お金をどの様に貯めていくのか、何に使うのかをしっかりと考えていく必要があります。
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